2020年12月11日金曜日

HP Reverb G2の発売を首を長くして待ちながら作る 低価格 VR環境【前編】

前置き

 HP Reverb G2 Headsetが欲しいのにずーっと発売が延期されているので、つなぎで安くVR環境を整備しようと試してみて、何となく解を見つけたのでまとめます。

 ここではPCに接続したVRを前提としてヘッドマウントディスプレイ(HMD)とコントローラを使ってVRChatができるようになるのが目標。1万5000円くらいが予算。Reverb G2 Headsetが発売されるまでVR環境の何たるかを体感できて、ちょっとした環境開発に使用できれば画質はある程度割り切ります。目指せcheep 低価格VR環境(変わらない)。

なお当方の環境は

  • Windows 10 pro v 1909
  • Intel Core i7
  • メモリ 16GB
  • グラフィックカード GeForce RTX 2080 
  • Steam VR 1.15.12
です。

 それでは、右も左もわからないVR初心者の右往左往を笑ってやってください。

ヘッドマウントディスプレイ

機種選定

 まず, ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の選択です。Windows MRのHMDがあれば話は早そうですが、もはや入手は困難です。

 そこで白羽の矢を立てたのがマウスコンピュータのGTCVRBK1。ビックカメラで税込み11800円。やすい。SteamVR対応ですが、全世界的にレビューは非常に香ばしい感じです。

どうも

  • そもそもつないでもうんともすんともいわない
  • コントローラがないじゃないか
  • 画質がいまいち
の3つに要約される(私見)ようです。

 画像がいまいちというは、値段を考えればそんなものだし、本命はReverb G2なのだということで、気にしないことにしました。

 そもそも動かない系は最新版SteamVRに対応してないのかとも考えましたが。動かなければ最後は分解してオープンソース HMDの素体にすればいいかとたかをくくり、気にしないことにしました。

 コントローラーがないじゃない系は、商品仕様にコントローラはないと言っているのに何でこんなレビューをつけているのかとも思いつつ、なければ後から作ればいいやと、気にしないことにしました。

 というわけで、人柱覚悟で発注。

到着、おあずけ、そしてうんともすんとも

 ビックカメラのここから発注して数日で到着。在庫もバッチリの模様です。

 早速、意気揚々と説明書どおりHoloViewという専用ソフトウエアをインストールします。ここからダウンロードして普通にインストール完了!。

次にHMDからはUSBとHDMIが出ているのでこれらをUSBポートとHDMIポートにつなごうとしてはたと止まる。。。。

 「あ、HMDつなぐとディスプレイつなげないじゃん。。。。」

なんというか、うちのグラフィックカードにはHDMIが1つしかなく、すでにHDMI/DVIしかない古いディスプレイと接続済みだったのです。仕方なく、DP-HDMIケーブルの安いやつをアマゾンで発注してこの日は出鼻をくじかれて終わりました。

 ちなみに、変換コネクタを使うといいことなさそうなので、普通のモニターをDP-HDMIケーブルでつなぎ(これ), HMDを直接グラフィックカードのHDMIポートに接続しました。

 というわけで当たり前ですが、HMDの設定には普通のディスプレイが一つ必要です。お気を付けください(苦笑)。

 2日後、DP-HDMIのケーブルが届いたので設定を再開します。WindowsにUSBをつないだ時点で通知に「GTCVRBK1が接続されました」と表示されて認識している模様。デバイスマネージャ上ではHID準拠デバイスとして認識。この時点でHMDをのぞいてみても何も表示されていませんでした。おや?(注1:正しい動作は次節参照)。

 マニュアルに従い、Steamをインストールしてアカウントを作成。SteamVRをインストール&起動する。マニュアルによるとSteamVRを起動するとエラーがおこるので「開発者」メニューのなかの「ダイレクトモード」を選ぶと起動できるとある。。。が。。。。実際やっても

”SteamVRで問題発生, SteamVRに予期しない問題が発生しました。SteamVRを再起動(422)”

と表示されたまま。デバイスドライバをいじったり、USBのポートを付け替えたり、ありとあらゆることをやったけど改善せず。

とりあえず、マニュアル通りSteam VRのルームセットアップを続けてみたけど、ヘッドセット利用可能のランプがOFFのままで先に進めず。失意のまま就寝。

 翌日、ネット上でワールドワイドに調査をしてみましたが、海外勢は全く動かない報告が量産されており参考にならず。エラーメッセージからSteam環境を疑い、ドライバのフォルダをのぞいてみると最近のデバイスとはいろいろ構造が違うのを発見。SteamVRバージョン未対応かと失意のまま就寝。いよいよ分解への道が近づいたということで, Relativtyの調査をしてみたり。。。

解決、そして身動きが取れない問題。

 翌日、マウスはサポートが良い!というアドバイスをもらってサポートセンターにWebフォームから問い合わせを実施。「こんなマイナーな周辺機器の対応するのだろうか」と半信半疑だったのですが、すぐ返信がきて、必要動作環境の確認、ソフトウエアの確認などのやり取りを何回か繰り返したのち、初期不良だということで交換してもらいました。なんと。

 この間も先方の動作環境バージョンなどいろいろとこちらの質問に的確に対応していただき、最終的には引き取り品の動作確認状況まで報告してくれました。(なるほど今度また何か買いますという感じです)。しかし、あの海外勢のレビューは何だったのだろうか。。。

(注1)ちなみに、このHMDはおでこのところにセンサーがあるので、かぶらないとそもそも何も表示されません。(文字通りのぞいただけでは表示されないのが正解です。初見の私には物理的に壊れているのか正常なのか、ソフトウエア的に異常なのか、正常なのかわかりませんでした。)

 壊れていない状態では, USBとHDMIをつないだ状態でHMDをかぶるとディスプレイとして機能しています。ダイレクトモードに切り替えた段階でVR用の画像が出力されるようになります。

 なお、ダイレクトモードにする前のSteamVRのエラー表示も

”SteamVRで問題発生, SteamVRに予期しない問題が発生しました。SteamVRを再起動(422)”

だったりするのでした。

 まぁそれはさておき、動きました。意気揚々と説明書に従って操作を続けます。SteamVRでルームセットアップを行います。センサーはないので「立位のみ」を選びます。今度はヘッドセット利用可能のランがONになっています。やったね。

 苦労したセットアップも完了し、SteamVR Homeにたどり着くのですが、ここでまったく何もできない状態に放り出されるのです。。。。

 壁にはコントローラが表示されていてYを押せというのです。そもそもコントローラなんてない。そうです、あのレビューなのです。SteamVR, VRChatともにHMDを使って接続するとキーボードが使えないためVRコントローラーがないと何にもできないということが実際やってみてわかりました。

 別売りコントローラーの多くが消滅した今、普通にfacebookのやつが買えちゃう値段になってしまうこともこのレビュー結果の原因の一つなのではと察しました。

 というわけで後編はコントローラを何とかします。つづく

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