2019年1月24日木曜日

ドメインを変えてみました

こんばんは,日々ほげほげ研究所です.

自動的に転送されているので気づかないと思われますが,独自ドメインを設定してみました.hibihogehoge.comです.
www.hibihogehoge.comもしくはhibihogehoge.comでアクセスできるはず.


もともと別のドメインを持っていたのですが,ここ10年ほど使っていなかったので,廃止したついでに,浮いたお金で新しいドメインを取ってみるかという気まぐれです.

bloggerのドメイン設定に追加したので既存ページはそのままです.アクセスする際にアドレスが転送されると思いますが特に異常ではありません.
従来のアドレスでもこれまで通りアクセスできます(転送はされます).

不具合など,お気づきの点ありましたら教えてください.


検索エンジンでの取り扱われ方など,いまひとつよくわからないこともあるので問題があれば元に戻るかもしれませんが,気まぐれにお付き合いください.

今後とも日々ほげほげ研究所をよろしくお願いいたします.


2019年1月11日金曜日

CNC2417で基板加工してみる(その1)準備(FlatCAM/bCNC)

前置き

前回組み立てたCNC2417を使って基板加工をできるようにしてみます. 

ツールの選定

以前,EagleからG-codeを生成していたのですが,Kicadに乗り換えたので,ガーバーデータからG-codeを生成するツールを用意する必要があります.いろいろと調べているとFlatCAMを使うのが良さそうです.また,G-codeを読んでCNCを制御するアプリとしてGrblControllerを使っていましたが,平面出しができるbCNCが良さそうなのでこれを機に乗り換えてみます.今回目指す環境は次のような感じです.

パソコン macOS
CAD Kicad
ガーバー G-code変換 FlatCAM
G-code送信 bCNC
CNC制御 Grbl
FlatCAMとbCNCはpython 2の環境で動きます.今更な感じもしますが,Anaconda 3で仮想環境を作れば簡単に用意できます.必要なツールも簡単にインストールできるのでおすすめです.(Python2だからといってAnaconda2をわざわざ入れる必要はありません.)

FlatCAMのダウンロード

 FlatCAMをダウンロードします.
https://bitbucket.org/jpcgt/flatcam/downloads/
にあるFlatCAM-8.5.zip をダウンロードします.
解凍したらわかりやすいディレクトリにおいておきます.(ここではユーザーのホームディレクトリ直下に置くことにします). FlatCAM自体はpythonスクリプトなので特にインストールは必要ありません.

Anaconda3のインストール

すでにAnacondaを入れている人は飛ばしてください.
インストールされていない方はまずこちらからAnaconda3をダウンロードします.

仮想環境の準備

インストールが完了したらAnaconda Navigatorを使って仮想環境を作ります.
 [Environments]のタブを選んだら下にある[Create]を選びます.
左のタブからEnvironmentsを選んだあと隣のエリアから[Create]を選択
新しいウィンドが開くので適当な名前(ここではbcncとしました)と[Packages:]をPython2.7とするのを忘れないでください.

  [Create]を押すと,仮想環境のインストールが始まるのでしますので少々待ちます.

次に必要なパッケージのインストールをします. まずFlatCamのインストールには
  • Python 2.7 32-bit
  • PyQt 4
  • Matplotlib 1.3.1
  • Numpy 1.8
  • Shapely 1.3
のパッケージが必要です[1].
 あとマニュアルには書いていないですが,
  • simplejson
  • rtree
  • svg.path
も必要になります.(最後のsvg.pathはAnacondaではインストールできないので, 後からpipを使ってインストールします.)ここでpyqtも5系ではなく4系を入れるのがポイントです.

 パッケージのインストールは右のエリア上にある[installed]のメニューから[Not Installed]を選択し, [Search Packages]に"Qt"と入力(ダブルクオーテーションは入りません)してReturnを押します.



 pyqt選択しますが,この時にpyqtの横にある四角を右ボタンクリックして,バージョンを選択します.Qt4系にしたいので5から始まるバージョンではなく,4から始まるバージョンを選びます(執筆時4.11.4)
関連パッケージ一覧が表示されますので,[Apply]を押します.(この時必要なQt4も適当に選んでインストールしてくれます.)


あとは,同じようにMatplotlib, Numpy, Shapely, simplejson, rtreeを選んでインストールしてください.こちらはバージョンの指定は特に必要ないです.

次にAnaconda Navigatorで作成した環境[bcnc](さっき適当につけた名前)の横にある三角矢印をクリックして,出てきたメニューの[Open Terminal]を選びます.
ターミナルが開いてPython2の環境が開きます.(慣れ親しんでいる方はターミナルからconda activate bcncとしてください.)




最後にAnacondaではインストールできないライブラリを入れます.
pip install svg.path
と入力します.これでインストールは完了です.
ターミナルでFlatCAMを置いたディレクトリに移動します.ここではホームディレクトリに置いたので
cd ~/FlatCAM8.5
とします.その上で
python FlatCAM.py
と入力するとFlatCAMが起動します.次のような画面が出れば完了です.

次にbCNCをインストールします.
 FlatCAMの時と同じようにAnaconda Navigatorを使って

  • pyserial

をインストールします.
  bCNC本体はここにアクセスして,[clone or download]でファイルをダウンロードしても良いですが,どうせ端末を使っているのでホームディレクトリに移動して, gitコマンドを使ってダウンロードしてみましょう.
cd ~
git clone https://github.com/vlachoudis/bCNC
と入力してダウンロードが始まるのでしばらく待ちます.特にコンパイルは必要ないので,
cd bCNC
としてbCNCディレクトリに移動したあと
python bCNC.py
を実行します. これでbCNCが立ち上がります. 長くなったので一旦切ります.

[1]FlatCam 公式 インストールドキュメント