2014年8月31日日曜日

Mac版 LTspice 使用方法メモ

LTspice をMacOS上で使用するためのメモです
時間を見つけて追加しておきます. [更新日:2017.01.31]

GUIがWindowsと全然違うのでメモしておきます.
起動画面 ツールバーはとてもシンプル. どこから始める...?

1. 部品の配置
1-1. 新規部品の配置
 [右ボタンクリック]+[Draft]+[Component] or[fn]+ [F2] で実施

配置
部品を選択
 大体の部品はこれでフラットに選べます. 
1-2 グランドの配置
 [右ボタンクリック]+[Draft]+[Net Name] or [fn]+ [F4] 
 ウインドウがでるのでGNDを選ぶ

 
1-2 部品の移動&回転
 部品の移動は
 部品が何も無いところで[右ボタンクリック]+[Edit]+[Move] or[fn]+ [F7]
 配線から切りはなさずに部品を動かす時は
 部品が何も無いところで[右ボタンクリック]+[Edit]+[Drag] or[fn]+ [F8]
 を選択してから部品を選択して移動します
この時に
 [Ctrl+R]をおすと部品が回転できます.
 [Ctrl+E]をおすと部品が反転できます.

削除,複製も同様の操作で実施可能です.

1-3 配線
 配線は[右ボタンクリック]+[Draft]+[Wires] or[fn]+ [F3] で配線します

1-4 パラメータの設定
 部品パラメータは部品上で右ボタンをクリックします.
 
2. シミュレーションの実施
 2-1 シミュレーションコマンドの入力
 シミュレーションのパラーメタ設定を行うGUIは無いので手動で入力します.
 何も無いところで[右ボタンクリック]+[Draft]+[SPICE directive] or[S]を選びコマンド入力します

例えば過渡応答を見るときは
.tran 0 200u 0 0.1u
などとします

 2-2 シミュレーションTIPS
 2-2-1 コメントアウト
  .tran step param hoge 1n 10n 1n
  などをコメントアウトしたいときは
  ;tran step param hoge 1n 10n 1n
  と書き換えると実行時に無視してくれます
 2-2-2 パラメータ
  モデル内で変数を使いたいときは
  .param hoge=10 hige=11
  と記述すると変数を定義できます.

3. 部品の追加
 メーカーからモデルをダウンロードして部品を追加する際, シンボルをインストールするように指示される場合があると思います.
 この時, Windowsの“C:\Program Files (x86)\LTC\LTspiceIV\lib\sym” に対応するディレクトリはMac版では"/Users/ユーザー名/Library/Application Support/LTspice/lib/sym"です.
 このフォルダは最近のMacOSでは普通の操作ではFinderに表示されないようなので,ファイルをコピーするには,Finderを選んでメニューにある[移動]→[フォルダへ移動]を選び, 「フォルダの場所を入力」と表示されたら"~/Library/Application Support/"と入力します. この時, "Library"は勝手に日本語に変換されます.構わず「移動」を押すと普段は辿れないApplication Support フォルダがこれでFinder上に表示されます.
あとはファインダーを使って"LTspice/lib/sym"フォルダをあけ,必要なファイルをコピーすれば良いです.




2014年8月24日日曜日

温調機能付きはんだこてFX-888D

最近表面実装品をハンダ付けする機会も増えてきたので, ホームセンターで適当に買ったはんだこてから卒業することにしました.
これまでの我が家の組み合わせ. 別途30WのREDもある.


どうせ買うなら, 1) 温調付きはんだこて, 2)小手先のバリエーションが多いもの, 3) はんだこて台も針金ぐるぐる巻きのものより小手先の治まりの良いものに変更しようと考えました.

はじめに考えた組み合わせ

はんだこて台は職場でも使ったことがありますが, 結構使いやすいです. メタルの小手先のクリーナーは特におすすめ.


ほとんどポチッと押しそうになったのですが,どうせ買うならステーションタイプはどうかなとおもってみてみると
 

思ったより価格が安かったので,小手台もセットで, メタルのクリーナー&スポンジ両方ついてます. またステーション式だと気になる小手先や,ヒーターなどの交換部品も安くメンテナンスも問題なさそうでしたのでこちらにしました.色は青・黄ではなくシルバーを購入してみました.

なおステーション型でコスパがいいのはgootのミニステーションはんだこてです.脅威の価格だと思いますが
私がハッコー派なので(根拠なし)ハッコーにしてみました.
(秋葉での小手先の入手性はgootの方が遥かに優れている気がします.)

使用感ですが, 便利な点は温度があがるのが早い. 30秒弱で室温から300度まであげられます.


購入してから気づいたのですが
小手先を変更するにはスパナがいります. 私は12mmのスパナを100均で購入しました.
またこれも浅はかだったのですが, 温調はんだこては小手先を変更するたびに温度校正が必要です. 小手先温度計は
またとんでもない価格ですし,どうせ素人の工作ということで温度計は自作することにしました.
調べていると共立電子からそのままのキットがでているのでこれを購入しました. 送料いれても3500円以下. 
説明書は丁寧に書いてあるので特に迷うことはありませんが, はじめに可変抵抗の値を決めるための校正にテスターが必要です. (これ買う人で持っていない人もいないと思いますが)
あと熱電対はめるのに結構苦労します. とにかく信じて小さめのラジオペンチを使って引っ張って引っ掛けるしかないです.(実際に作られていない方は意味不明かと思いますが)
キットで使っている熱電対は, 上で紹介した白光の熱電対と同じです. キットの説明書には熱電対は定期的にかえてねと書かれていて, 交換用熱電対も共立電子から購入できます(ここ). 


実際に, 温調無はんだこての温度を測ってみました. REDの30Wが手元にあったので測定してみると接続してからはんだこては7分30秒かけてゆっくり上昇し,最終的に460度まで上昇しました. 

こうやって比較してみるとやはり温調機能によって部品温度をむやみに上昇させないことや, FX-888の温度上昇のスピードと安定性は大きなメリットなのだと思います.

おしまい